人体の五臟の中では、冬と関係が深いのは『腎』です。
『腎』は、人体の生命活動を維持する栄養物質であ『精』を貯蔵し
全身に精力を与えて粘り強さや根気を生み出します。
また免疫力や防衛力の要であり、
五臟五腑の機能活動をささえたり、
心身の成長発育を促す働きがあります。
同時に、生殖を司る『精』も貯蔵し、生殖活動を生み出します。
つまり腎は、人体の差生命活動を維持するエネルギーを蓄え、
全身にこれを供給し、五臟五腑の健全な働きを維持する役目を担ってるのです。
そのため、腎が弱ると生命エネルギーが衰えて
気力、体力も低下し、活動量も落ちます。
元気がない、やる気が起きないという人は
腎が弱っている証拠かもしれません。
もうひとつ、腎の重要な働きが体内の水分代謝をコントロールすることです。
腎は体内の水分を蓄え、全身に分布させたり
尿を生成して排泄させたりして、水分代謝を管理しています。
膀胱と腎は表裏一体の関係にあり
大小便の排泄を調整しているのです。
さらに腎は骨と髄の成長と密接に関係し
その異常はその窓口である耳に表れます。
このように東洋医学でいう『腎』は五臟五腑の活力の源であると同時に
膀胱や生殖器、骨や骨髄、耳の働きをも司っています。
そのため冬はこれらの器官への影響が現れやすく
腎機能が衰えると尿の出が悪くなり、
体の内側に水分が滞って、むくみ、冷え、貧血、膀胱炎、水溶性の下痢
下肢の冷感、四肢のだるさ、腰痛、神経痛、リウマチへとつながっていきます。
水分コントロールがうまくいかなくなって
便秘や夜間排尿が多くなることもあります。
生殖機能も衰えてきます。
また足腰の弱り、難聴、耳鳴り、視力低下、白髪、物忘れなどの老化現象も
東洋医薬学では『腎』の衰えによるエネルギー不足が原因と考えます。
かつては50~60代になって出現していた白髪が、
現在では20~30代で多く見られるのも、腎の力が低下しているかもしれません。
(武鈴子先生著 和食薬膳のすすめより)
腎を補うのは鹹味(塩辛い味)です。
そして腎を傷めるのは甘味です。
鹹味の不足も
甘味をたくさん摂ることも
腎のちからが弱くなってしまいます。
そして何よりお水をたくさん摂ると
腎臓が冷えてしまうので
そして何よりお水をたっぷりとっていると
腎を冷やしてしまい、
腎を衰えさせてしまいます。
甘いものが好き
水分をよく摂るという方、
ご注意ください。
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2008/11/22
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